血圧の話
血圧は年齢とともに高くなります。
若い時は心臓の働きが強く、また血液の循環も良いですから、脳にもうまく流れていきます。けれども、高齢になるにつれ、心臓の働きが弱まり、血液も流れにくくなるため、心臓より高い脳へ血液を送ろうとして血圧を上げるのです。体のシステムとして脳に栄養を与えようと、自然にそのように働いているのです。ですから、血圧が高いということは、頭を守っていることでもあります。
血圧の数値は一日のうちでも何度か変化します。朝は高く、夕方は低いというのが一般的です。
朝は、脳を目覚めさせ活発に働かせる必要がありますから頭に血液が送られます。その為、自然と血圧が高くなるのですが、一度にたくさんの血液が脳へ送られてしまうと、脳の血管が丈夫でない場合、切れてしまうことがあります。脳溢血が朝に多い理由もここにあります。
朝、目が覚めたら、気を流すように『松静功(しょうせいこう)』や『玉女美香功(ぎょくじょびこうこう)』などの静功を軽く(5分程度)行ってから活動を始めましょう。短時間で、体に負担をかけない「省エネ」な健康法です。
夕方、血圧が下がるのにも理由があります。夕方は1日の活動を終え、夜、睡眠に入るための準備を体の中で始めているのです。もっとも現代社会では、夕方に仕事を終えても、夜、テレビを見たり、遊びに出かけたり、という生活ですから、夜に血圧を測ると再び上昇するのです。
このような年齢や血圧のリズム、1日の生活の流れと血圧の関係を正しく理解することは大切なことです。
一般的に収縮期血圧(最高血圧)150mmHgというと、高いと判断されますが、50歳~60歳代以降の年齢では、朝150mmHgくらいあっても夕方に下がっているのであれば正常に機能している証拠ですから特に問題はありません。
断片的な数値で血圧が高いと判断して薬で血圧を下げてしまうと、脳に血液が充分に行きとどかない為、脳の機能は低下します。また、肝臓にも負担がかかり、根本的な解決にはならず逆に副作用が強く出る結果となってしまいます。
気功はもともと「気の流れを良くして、血液の循環を正常にする」ため、高血圧の方でも低血圧の方でも、血圧を正常値に整えるのに最適な方法といえます。朝晩2回の気功練習で自分の体を整える。毎日の積み重ねこそが、他のものに頼らず、自分自身を支える力を養い、本当の意味での「自分の力」となっていくのです。
2008年2月 丁会長による上級講義より抜粋
